食洗機でアルミを洗ってはいけない理由とは?

食洗機でアルミ製の製品を洗い、黒ずんでしまったり、白くなったりなど変色した経験が一度はある方も多いのではないでしょうか。何故アルミの変色が起きるのかというと、成分の化学反応によって引き起こされているといわれています。
この記事では、食洗機でアルミを洗ってはいけない理由やアルミ製の製品を洗う場合にはどうしたら良いのか解説します。

食洗機でアルミを洗うとどうなるのか?

ここでは、食洗機でアルミ製の製品を洗うとどうなるのか解説します。

アルミの特徴について理解しよう

まずは、アルミの特徴について理解しておきましょう。
アルミは空気中の酸素と結びやすく、自然にできる薄い酸化被膜で表面を覆われています。この酸化被膜には錆を発生しにくくする役割があり、大きな役割を果たしているといえますが、非常に薄いため環境によってはすぐに品質を損なってしまいます。
そこで品質を保てるように「アルマイト」という処理が行われています。しかし、このアルマイトには、アルカリ性に弱いという性質があるのです。

見た目が変色する

では、何故アルミ製の食器は食洗機にかけると変色するのでしょうか。それは、食洗機で使用される洗剤には非常に強いアルカリ性が含まれているためです。
食洗機でアルミを洗ってしまうとアルマイトが化学反応を起こし、溶けてしまうことで、白っぽくなるなど変色するのです。

アルミ鍋などを洗うにはどうすれば良いのか?

ここからは、アルミ鍋などのアルミ製の製品を洗うにはどうすれば良いのか解説します。

手洗いかつ、アルカリ性の強い洗剤で洗わない

基本的には食洗機を使用せず手洗いを行いましょう。アルミ鍋などを洗う際はアルカリ性の強い洗剤は使用せず、中性洗剤を希釈しスポンジなどの軟らかいものでやさしく洗うことをおすすめします。
焦げなどのしつこい汚れがある場合は、焦げ付いた鍋に水を張り、沸騰させて焦げが取れやすい状態にしてからスポンジで洗いましょう。

食洗機でアルミ鍋などを洗わないよう注意しましょう

食洗機でアルミ鍋やアルミの食器などを洗った場合には、黒ずみなどの変色はクエン酸などを使用することで取ることができます。ただ一度腐食してしまうと、品質上元の状態には戻すことができません。
アルミ製品は錆びにくいことや熱伝導率が良いことなどメリットも多いですが、品質上デリケートなものとなります。洗う際には使用する洗剤の成分表示を確認するようにしましょう。

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