食洗機で刃物を洗っても大丈夫?刃物NGの理由と対応策を紹介

食洗機は一度に大量の食器を洗浄してくれて、お皿洗いの手間から私たちを解放してくれるとても便利な家電製品です。
しかし「刃物は食洗機で洗わない方が良い」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、食洗機で刃物を洗ってはいけないと言われる理由や刃物を食洗機に入れてしまって起きたトラブルの対処法などを紹介します。

食洗機に刃物を入れることはやってはいけない

結論からお話しすると、食洗機に刃物を入れて運転させることは基本的にやってはいけません。
その理由は主に以下の2つです。

理由1:刃物がサビる

食洗機に刃物を入れてはいけない理由の1つ目が、刃物がサビてしまうことです。
一言で刃物と言っても様々な種類があり全てがサビる訳ではありませんが、炭素を多く含んだ刃物ほど、サビやすいと言えます。
刃物の切れ味を良くするため、炭素を多く含ませているケースは多々あります。
たとえステンレスの刃物でも切れ味が良いもの程サビる可能性があるため、原則として食洗機に入れて洗浄するのは避けた方が良いでしょう。

理由2:柄の耐久性能が落ちる

食洗機に刃物を入れてはいけない理由の2つ目が、柄の部分の耐久性が落ちてしまうことです。
「水分を含む→乾燥させる」という工程を繰り返すと、木製の柄は「ふやける(膨張)→乾燥する」(収縮)を繰り返してボロボロになってしまいます。
さらに食洗機の洗剤が内部に入りこむと木材の劣化や茎子のサビを併発する恐れもあるため、避けるべきなのです。
また、木製の柄だけでなくプラスチックの柄でも劣化が進みやすくなるため、食洗機は避けるべきでしょう。

食洗機で刃物をサビさせたくない場合の対処法

ここまでのお話の通り、食洗機に刃物は避けるべきですが、どうしても食洗機で洗いたい方や既にサビてしまった方は、どうしたら良いのでしょうか。
ここでは、食洗機で刃物をサビさせたくない場合の対処法を紹介します。

オールステンレスや食洗機対応の刃物を選ぶ

オールステンレスや食洗機対応の刃物を選ぶと、基本的にサビにくくなるため食洗機でも洗浄できておすすめです。
ステンレスでもサビる可能性はありますが、刃の部分と持ち手の部分が全て1つの素材からできたオールステンレスの刃物ならサビる可能性はずっと低くなります。

サビの落とし方を知る

万が一サビてしまったとしても、落とし方を知っていれば安心です。
砥石を10分ほど水に浸してから、角度をしっかり合わせて刃の表を先端から順に研いでいきます。
そして刃の裏の返りを取るように数回裏面を研ぐと、最低限のサビ落としはできるでしょう。
保管する際には新聞紙に油をしみこませ、包丁の刃に巻き付けるようにして保管するとサビにくくなります

食洗機に刃物を入れるのは基本的にやめましょう

刃物は食洗機で洗浄するとサビやすいため、原則として避けるのが一番だと言えます。
見た目にはサビていなかったとしても、柄の耐久性が落ちるなど刃物に対するダメージが残る可能性があるため避けましょう。
どうしても食洗機で刃物を洗浄したいのであれば、オールステンレスや食洗機対応の刃物を選択し、サビてしまった場合の落とし方をあらかじめ知っておくことをおすすめします。

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